通訳の仕事〜まとめ〜

長々と書いてきたこの通訳の仕事、やるまではビクビクして余計な心配をしましたがそんな心配も無駄だったかのように蓋を開けてみたらとてもいい経験になりました。

通訳の仕事は奥が深いです。専門的な話が終わって世間話をいちいち訳すのは不必要な気がするし、話を途中で切るタイミングも難しいことが分かりました。言いたい言葉がなかなか出て来ないことも多々ありました。そうならないために日頃から両方の言語を流暢に使ってないといけないなと思います。

1番感じたことは、最近はすっかり主婦をやっていたけど、私は外に出て働く事が好きだということ。他にも通訳はもともと興味がありましたが、実際にやってみてもっとやってみたいと分かったこと。今回の会議のようなコンベンションの設定は大学でも学んだせいかエネルギッシュで大好きだということ。色んな国から色んな人が集まる場所にいることも大好きだということ。今回の仕事は自分が好きなことを見事に全部集めた貴重な体験だったと思います。仕事仲間にも恵まれ、不満に思うことは何一つありませんでした。その一方で家族の大事さも実感させられました。自分には帰るべき場所があることがいかに恵まれていて、大事な役目でもあることも実感しました。

周囲のサポートなしにはできませんが、これを機会にまたこういう仕事ができればいいなと思います。そして自分の数ある夢の再認識につながったと思います。本当に楽しい経験になりました。

通訳の仕事〜ただいま〜

仕事会場から我が家までは車で2時間半離れているのでダンナにこれぐらいの時間に着きそうと連絡をしてひたすら運転しました。この街は道が入り組んでいて(どの都会もそうなのかもしれませんが・・)何回か行く道を間違えました。GPSの案内が遅かったり、分かりにくかったりしたからです。それでも2時間半後、無事にレンタカーを返す場所に戻りました。手続きを済ませていると迎えにきてくれたダンナも着きました。ダンナと5日間離れるのは慣れています。長男と長女も2週間離れたことがあるのでまあ大丈夫です。しかし2歳の末っ子と5日間離れたのは初めての経験でした。寂しくて寂しくて仕方がない、とまではいきませんがお互いに寂しかったです。長女と末っ子は車の中で寝ていたので少し後になって起きたときに感動の再会をしました。2人とも最初は寝ぼけていたものの、私を見ると「マミー!!」と大興奮です。こういうときに母親やっていて良かったなと実感させられます。末っ子は私に抱きついてきて後ろから見ていたダンナ曰く、末っ子の目がうれし涙でウルウルしていたそうです。それからしばらくは私の首にしがみつき離れませんでした。

ダンナも一人で子供3人の世話をするいい機会になったと思います。子供達も普段の母子家庭から父子家庭に変わり、お父さんとのいい時間を過ごすことができたと思います。兄弟同士もお母さんがいなくて助け合ったみたいです。それなので全員にとっていい経験になったと思います。

通訳の仕事〜最終日2〜

1ヶ月以上連絡を取り合っていた担当者の方とお別れをするのはとても寂しかったです。他にも一緒に関わった人たちはみんな良い方達だったので名残惜しかったです。本当にいい仕事仲間に恵まれたと思います。

4日目のランチクーポンが残っていたので昨夜一緒にディナーをした友人と最後のランチを食べることにしました。しかし食堂は長蛇の列。友人はフライトの時間があるのでギリギリまで一緒に並んでいたものの、結局食べることはせず飛行場に向かいました。それなのであっけない別れとなりました。しかし後ろにもう一人の日本人の子が並んでいたのでその子と一緒に食べる事にしました。その子とは少し話をしただけで、いつも忙しそうにしていたのであまり話す機会がなかったのでいい機会でした。

話してみるとその子はスペイン語も話せるそうで感心しました。私よりだいぶ若そうですが、しっかりした子です。現在は大学院を探していて、話していると英語がよく出て来て新鮮でした。アメリカで日本人と話すと英語の言葉はわざと日本語っぽく発音して不自然な響きになることが多いのですが、この子に関しては英語の言葉はちゃんと英語の発音で言うのでこれまた感心しました。後から分かったことですが、この子は日本のアバクロのモデルをしていたことがあるみたいです。

ランチを終えて、彼女に別れを告げ、着替えをして車に乗り込みました。ここまで来たら後は家を目がけて運転するのみです。

通訳の仕事〜最終日〜

いよいよ最終日。いつものごとく5時半に起きて仕事の準備をしました。この日に限っては荷造りをして、チェックアウトをしました。それでも6時過ぎにはホテルを出発しました。仕事会場の駐車場のお姉さんともすっかり顔なじみです。「今日で最後なの、仕事終わったら家族の元に戻れるわ〜」と世間話をしつつ、いつもの駐車場所に車を停めます。それから上にあがって前夜買ったスコーンを食べながらまたパソコンで作業をします。そうしているうちにこれまた顔なじみになった警備員のおじさんがやってきて「一緒に座って朝ご飯を食べていいか」と聞いてきたので承諾しておじさんと会話をしました。おじさんは私が実年齢よりはるかに若いと思っていたらしく結婚して子供が3人いると言ったらとてもびっくりしていました。そのおじさんの人生話もなかなか興味深く聞きました。

そして朝礼の時間になったのでいつもの仕事場に行き、4日目の仕事を始めました。最終日ともなると来場者の数もだいぶ減り、主催者も片付けモードでいっぱいです。もともと3時間だけの開場ですし、みんながゆるい雰囲気で時間が過ぎるのを待っていた様子でした。私はいつものごとくもう一人の子と世間話をしていました。他のブースの日本人3人とも仲良くなったので彼女達が暇そうなときは彼女達の方にも顔を出しました。

そして午後12時。ついに4日間の会議が終了。私は片付けをしなくていいのでみんなに挨拶をして会議場を出ました。

通訳の仕事〜3日目夜〜

おいしいドリンクを味わいながら友人と色々な話をしました。その友人は私より年上ですが、とても気さくで話しやすく、おもしろい人です。彼女の職業について色々聞いたり、アメリカでどんなことをやってきたのか等の話をお互いに色々しました。私は同じ日本人として、アメリカで他の日本人がどういったいきさつで今に至るのかという話を聞くのは大好きです。今回の仕事を通して数人の日本人が色んな場所から集まり、その一人一人が普段は違う生活をしているのにたまたま同じ場所に集結した、と考えると少し運命を感じます。

頼んだパスタがやってきました。バジルのパスタでとても美味しかったのですが、どういうわけかあまり食べられませんでした。ホテルには冷蔵庫がないのでゴミになると分かっていながらも一応持ち帰りました。しかし食後のデザートはおなかがいっぱいでも食べる気満々でした。デザートの残りならホテルでも「いけない夜食」として食べるだろうと思ったので友人の不思議な視線を横目にティラミスを頼みました。ティラミスなんて現在住んでいるところでは滅多に食べることができないからです!出てきたティラミスは案の定、巨大。3分の1ほど食べて残りは持ち帰りました。

友人をタクシーで見送り、ホテルに戻りました。明日はいよいよ最終日だと思うと家族に会えて嬉しい反面、寂しい気持ちもありました。荷造りをしてテレビを見ながらティラミスの残りを食べて寝ました。